【目的】
すべての出産・誕生が尊重され、産む人・生まれる人が安全で穏やかな医療に守られる社会をつくるために、ケアを受ける人と医療者、市民が率直に話し合い、産科医療の現状を把握し、出産の環境を改善するための行動を起こす。
★はじめに
2006年、産科医師不足により全国各地で産科が閉鎖され、救急搬送時の妊産婦が「たらいまわし」にされるというニュースが大きく報道された。産む場所が地域から消え、女性たちが希望するスタイルのお産が叶わなくなることを危惧して、「どうする日本のお産ディスカッション大会」が全国7か所で開催された。
市民と医療者が共に「安全安心なお産の実現」に向けて話し合い、医療や行政に任せきってしまうのではなく、私たち一人一人が、自分の立ち位置で何ができるかを考えた。
そして2023年、妊娠や分娩のあり方は大きく変化し、出生数の減少、産科の集約化、病院では混合病棟化がすすんでいる。
子どもたちの育ちの場にもさまざまな問題が溢れている。
育てにくい、愛しにくい、親子になることに苦痛が伴う。
女性たちはずっと以前から産科医療の中で自分の声を上げられずにいた。それどころか、女性たちの感じる・選ぶ・決める・育てる力すら奪われているようにみえる。
社会の問題の根っこは、出産・誕生にあるのではないか。
これでいいわけない。
だから今、体験した女性、医療者、ケアする人々や市民が「産科医療と人権」という問題に向き合うために集まり、真剣に話し合います。
この会は、キックオフ。
それぞれの立場から本音で語り合う場をこの先も続け、対話の科学反応をおこします。
「わたしたちのお産改革」のはじまりです。