わがままいっぱいな子もいますが、
わがままを言わない(言えない)子もいます。
「小さいときから嫌だといったことがない」というAさんは、言われたことに一生懸命取り組む頑張り屋さんです。
親に反抗したことは、あまり記憶にないみたい
そのスタイルがなじんで大人になると、
言われたことをやれませんでしたなんて、自分がゆるせないんですよね。
自分をゆるせないってことは、他人のだらしなさも弱さもゆるせません。
(あ~私にもちょこっとだけそんな時代があったなあ、
バブル期のオフィスで・・・笑、
若いと頑張れるんですよね。
とにかく、意味があろうとなかろうと、がむしゃらに引き受けたもんです。)
さて、かめおかゆみこさんの「聴くを磨く」体験講座で、
「イヤ!」って言ってみるワークをしましたよ。
この本を全部読みなさい!
早くしなさい!
残さず食べなさい!
宿題やりなさい!
その友達とつきあってはいけません!
5時には帰りなさい!
次々出てくる命令に、とにかく「イヤ!」って言ってみるゲーム。
ところが、彼女は口から「イヤ!」が出てこない。
ブロックがあるのか、出そうと思っても声が出ない。
ならば、手でバッテンをしてみようかって、イヤを身体で表現してみると、これはできました。
よかった!みんなから拍手!!!
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苦しくて、苦しくて、それでも「もうできません!」「無理です!」が言えないと、心と身体はギッチギチ。
自分は本当はどうしたいのかすら、感度が鈍くなっているから、
ぎりぎりの線を越えてしまうかもしれません。
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マイペースな子に翻弄されている親のみなさん
泣いて騒いで、やだ~~~~~!て、
店の中でひっくりかえられたこともあるでしょう?
小さいときに、小さい自分を思いっきり生きている子。
親を困らせている子。
それも、たいしたもんだ!
(麻紀子)
写真は、カラフルな布で遊んでいた女の子たち。
そろそろ夕暮れ。お片付けの時間。
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