子育てがつらい時、
自分がおかしいのかなと
よく思った。
こんなに小さい人間だったのか、と
がっかりした。
人が幸せと思うことを
幸せと思えないってつらいな、
とも思った。
でも
13年子育てしてると、
同じ気持ちの人は結構いた。
私は少数派の時もあるが
なんだ、多数派なんだ
ということも全然あった。
否定的な感情は出しにくい世の中だ。
「子育ての大変さってなんで
人それぞれなんだろう」
これを
自分なりに解明しようと思った。
上の子が4歳の時、
虐待家庭の訪問の仕事を始め、
育児をほぼしていないに等しい人から
完璧な育児をしようとするあまりに
笑えなくなっている人まで
いろいろな人がいることを知った。
母と子が元気で笑っていられることが
まず第一だと分かった。
下の子が5歳の時、
新生児訪問の仕事を始めて、
一般的な産後の精神状態の傾向が見えた。
産後1ヶ月は
記憶がないくらい大変で
「その時よりはマシ」
という気持ちを支えに
日を重ね、
「楽になった」と
感じるようにしながら
日々を送っている人が多いと分かった。
最悪だった時の「自分」と比較して
「満足しようと努めている」。
みんなけなげにがんばっている。
そして、私が担当している地区は、
めちゃくちゃ不便。
利便性を考えて家を選んだ私にとって、
そこに住む理由が分からなかった。
そして毎月
訪問員同士が顔を合わせると
私の地区はやけに
育児に悩んでいる人が
少ないことに気付いた。
これは何かある。
訪問を続けて気付いた。
利便性を重視してない人たちだから
のんびりゆったり暮らすのが得意。
自分が大切にしたいところは
大切にするけれど、
人の考え方に合わせなきゃという
感覚は、ほどよく低め。
授乳回数が多かろうが
抱っこの時間が長かろうが
元気ならそれでいいという感覚の人が
多いのだ。
ご家族や暮らしを見させていただいて
育てる、暮らす、生きる、が
少し分かった。
・育児の精神的なつらさは、
人と比べること、
自分を責めること、
先のことを
予測して不安になること、
から生み出されることが多い。
・育児を大変と感じる人は、
母性が低いわけではなく
比較的、きちんとしたい人に多い。
・母親自身の性格は
育児のいろんな時期において
デメリットともなるが、
必ずメリットになる。
・手がかかる子どもだとしても
母の性格によっては
楽な子だと感じる。
・何を優先して生きるかは人それぞれ。
・育児には正解がなく、
良かれと思ってやっても
結果が良いとは限らない。
・一般的な育児方法や
流行りの育児方法には
見向きもせずに
自分なりに育児する強者が
世間にはたくさんいる。
幸せそうに育児している人を見て
心から一緒に喜べるようになったことが、
あの頃の私を癒していきます。
わざわざ自転車で
家を周り
国がどんなつもりで
育児を支援しているのかをほんの少し知り
自分がどんなつもりで
育児すればいいのかが見えた。
みんな普通になんとなく知ってることを
私はやっと知れた。
遅いな。
それでもいい。
私は人より多く経験しないと
分かれない人なのだ。
だから、ふたりは
私のもとに生まれて来てくれたんだね。
本当にありがとう。
スタッフさいこ
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