初めての出産、”完璧でなければ”と意気込みすぎていました。母親なのだから何もかも上手くこなさなければと思い込んでいた私に、娘はそうじゃないと教えるため、微弱陣痛、促進剤、人工破水、手術、あらゆる手段を使って私の理想をめちゃくちゃに壊して命懸けで産まれてきました。
このことを理解するのに、幸い時間はさほどかかりませんでした。全てが繋がっていく過程は流れるようにスムーズで、用意されていたんだなと素直に受け取ることができました。
それでもふと頭をよぎるのは、治療の過程を遅らせることはできなかったのだろうか…ということです。私にもっと知識があれば、一旦家に戻り、その時を待つ事もできたのではと思ってしまうのです。女性がその性の機能を充分に使いきれなかった経験というのは、これほどまでに残るものなのですね。
トラウマとか、悲しかったとかではないのですが、時々あらわれる表現できない思いを可視化する事で、何か変わるだろうかとポストさせてもらいました。
子育てでも学んでいるんですが、”待つ”ってすごく大切ですね。でも、ただ無関心でいるだけじゃ実行できなくて、今まで積み重ねていた色々な思いや経験が自信になって、自分を愛せて初めて待てるんだなと感じています。
あの時の自分や、環境に何か伝えることができるとしたら、”どうしたい?”って、そういう「待つ」時間をあげたいかなと思います。
この経験が、誰かのヒントになれば、私はとても嬉しいです。
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