出産前に、仕事してて
腑に落ちなかったことが、
子育てをして
家事をして
自然を知り
人間を知り
社会を知り
ブランクがあったはずなのに
復帰後は
なんだか仕事がやりやすくなった。
学生時代には興味もなかった
数の原理。
苦手だった単位。
計量カップを使い
家計をやりくりをし、
子どもに算数を教えたためか、
分かる。
なんか、分かる。
点滴に入れる薬液の計算が
20代の頃より、分かる。
ポツンポツンと
孤立していた島が
橋で結ばれるように
世の中のしくみが
分かる。
20代ってこういう時期だったなんだな、
親子ってこういうものなんだな、
生まれるって、死ぬって、
男って、女って。
私の場合は育児と家事が
そう思わせてくれた気がするんだけど、
出産せずに
社会に居続けている人や
私の知らない分野にいる人も
年を重ねるにつれて、
私と同じように
40代ならではの「気づき」や
「生きやすくなった」という感覚
を持っているのかもしれない。
世界のゆがみと
私という人間の難しさを受け止めて
遠くから
全貌が見えて
少し安心する。
それが40代。
やっとここまで来た。
スタッフ さいこ