8/26はUmiのいえ茶道体験会 新涼茶会でした。
Umiのいえの和室が茶室に。
涼やかなお道具や掛け軸、
鮮やかな夏もみじ。
藍染した布をかけると、まるで川底にいるような
水面の光にゆれるような茶室でした。
冷たいお水でたてたお茶は、
夏バテもすっきりとするような、元気をいただける味わい。
村田のりみちさん作の「銀河鉄道」を描いたお茶椀。
澤村美保さん作の菓子は、甘味すっきり梨寒天。
亭主は乙亥会 川原宗敦さん
子育て中の川原さんならではの、
愛と労いに満ちたお茶席でした。
小さな子どもは、意味が分からないからこその、よき体験のひとときです。なんだかわからないけど正座をする。
わからないけど、大人もおしゃべりしないで静か。
そして、お菓子やお茶を運んでくる人に、深々とおじぎをする。丁寧に器をもち、愛でる。
なんとなく、なんとなく、その静寂な一瞬を、小さな子どもも感じているのです。
それがとっても可愛らしいのです。
今回の茶席は、宮沢賢治作『やまなし』の世界をモチーフに。
~~小さな谷川の底を写した二枚の青い幻燈げんとうです。
~~二ひきの蟹の子供らが青じろい水の底で話していました。
『クラムボンはわらったよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』~~
カワセミの鋭さ、いのちの厳しさとはかなさ、
山からの恵み、梨のまるみと甘い香り、熟すのを待つ時間、
親子の会話、兄弟の競い合い
そして、クラムポンという意味のわからないけど
なんとなくそこにある心地よい響き
そんな、「やまなし」の世界。
もう一度読みたくなったら。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/46605_31178.html
夏の影、ひとときの過行く物語
今日の暑い日差しの中、汗をかきながら親子でUmiのいえにきてくださった。
ほんの一瞬のお茶席でしたが、親子でなにを思ったかしら。
ドイツ、アメリカ人の方もご参加くださいました。
よき思い出となったら嬉しいです。
ご参加ありがとうございました。
次回第10回目は、年内か、新年か。お楽しみに!