2人目、3人目、4人目の妊婦さんへ

この春に出産予定の人で、里帰りもできず、高齢の親を呼ぶわけにもいかず、夫婦だけでなんとかするしかない人もいると思います。
出産の日も、入院中、産後も、上の子のことをどうしましょう? 

まずは夫が育休を取る。
でも、そんなことしたら職を失ってしまう!という事態であれば、
1、産後入院ができる助産院
2、産後ドゥーラ、産後シッターさんを頼む
3、お友達に頼む
4、近所の人に頼む
他にも選択肢があるかもしれない。
人に頼るとはすばらしいことです。
私は、近所の人に、1週間、お昼ごはんを届けてもらいました。動けないんですもの、しのごの言えません。
手作りごはんありがたかったです。

「悪いなあ」って思うでしょ。
心苦しいよね。
でも、本当にそうでしょうか? 
悪いなあと思っているのは自分だけかもしれませんよ。

以前、お葬式は隣組で助け合っていました。お誕生も、隣近所の皆さんとお祝いしたものです。

うまれたばかりの赤ちゃんとお赤さんを助けさせてもらえるなんて、とってもありがたいことなんですよ。
「幸」をシェアするこです。
お世話になったことは、いつか誰かにお返ししたらいいんです。

人にしっかり甘えられたとき、自分の懐がぐっと深くなります。

二人目三人目と、子どもが増えるたびに、
こだわってきたあれこれが、崩れていきます。

「あ~~~、はい、なんでもいいです、よろしく!」って言える、おおらかなお母さんになっていきます。

子どもも同じくその試練を乗り越え、
他の大人たちから、いろいろ刺激を受け学んでいきます。

もう一つ、大切なことは、上の子たちに触れること。
抱っこしてむぎゅうすること。
赤ちゃんにママを取られた子どもなりの喪失感は、
常になでること抱くことで癒されていきます。

いい子ぶったり、暴れたり、泣きわめいたり、いじわるしたり、ほめられようとがんばったり、お腹をこわしたり、じんましんがでたり、髪の毛をぬいたり、歯ぎしりしたり、
いろいろな方法で、表現してくると思います。

いじらしく、ときにはうんざり、
ときにはイライラ、ときには頼もしいです。
もう以前の「可愛い」とは違う段階に入ります。

赤ちゃんが生まれてしばらく、上の子の心は、
お父さん、おばあちゃんおじいちゃん、シッターさんでは埋められないものがあります。
お母さんとの時間をどうぞ大事にしてくださいね。

 

齊藤麻紀子