スタッフリレーコラム 【時を超えて】

私の両親は自営で飲食店をしていて
ずっと忙しかったです。
夜も働いているので
物心ついたころから
姉妹だけで寝てました。
土日も仕事だったので
学校行事は少しだけ来て
すぐ帰宅してました。
寂しかったです。
もちろん、
父や母が一生懸命働いてくれて
何不自由なく生活できたこと
感謝してもしきれません。
忙しくてもたとえ少しの時間でも
行事には来てくれていました。
だけど、そうやって
「母も忙しかったのだから」
と、寂しかった気持ちに
蓋をして見ないようにすると、
どんどん”寂しかった”が
膨れて膨れて
ドロドロと黒い気持ちが
湧いてくるのです。
「忙しかったから仕方ない!」
と押さえるのではなく
「寂しかったんだよなぁ」と認める。
そうすると、不思議と
「なんで構ってくれなかったの」
と母を責めることもやめられました。
今、3人の母になって
小さな我が子の寝かしつけをする時、
時を超えて、
小さかった頃の私自身も
お母さんと一緒に寝たかった私自身も
一緒にいるような気持ちになります。
幸せだなぁと思う瞬間です。(さき)