私はUmiのいえで、「陰陽調和料理法による食育講座」を開講しています。陰陽調和料理は、東洋的な発想である自然界の『陰陽論』に基づいています。講座の中では、食べ物の陰陽、調理方法の陰陽、自然界の陰陽、季節の陰陽、体質の陰陽、そして、心の陰陽まで、バランスをとって中庸であること、自然界の中で私たちは生かされていることもお伝えしています。
今、私達は誰しもが陰性に傾いていると思います。不安、困惑、恐怖、心配、落胆、怒りなどなど。世界全体が陰性ですね。心が陰性のときは、陽性のエネルギーを取り入れてみる。お日様、陽だまり、お花、季節的には春は陽性に向かう時、新芽も出ています。外出自粛ではありますが、天気の良い日はお散歩にでも出て、お日様の光を浴びて、綺麗なお花を見たり、香りを嗅いだり、深呼吸したり、身体を伸ばしたりしてみるとリフレッシュ出来ます。自然界のエネルギーは無償で私達を癒し、生かしてくれています。だから、自然界を困らせること、例えば人工的なものによる環境汚染、海や川を汚すことだったり、森や山にゴミを捨てたりしてはいけないのです。
また、陰陽論の中には、「陰極まって陽になる、陽極まって陰になる」という法則もあります。今、世の中が、極陰に向かう途中なのか、折り返し地点まで来ているのかわかりませんが、必ず陽性になる、不安のない明るい新しい世界になることを信じて、一人一人が地球環境のことを考える機会でもあるのかもしれません。
(食育講座講師 齋藤美保)