スタッフリレーコラム「生きているということ」

長女の卒業式が間近となりました。
6年生の感謝の会があり、
クラス全員で詩を朗読してくれました。
・・・・・・・・・・・・・・・・
「生きる」 谷川俊太郎
生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみすること
あなたと手をつなぐこと
[中略]
生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと
生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ
・・・・・・・・・・・・・・・
最後にひとりひとりの
「生きているということ」
を発表してくれました。
娘の
「生きているということ」
は、
『「今日の夜ご飯なあに」と聞くこと』
でした。
思わず泣きそうになりました。
私にとっては、生活に追われながら
作っている夜ご飯。
娘が日々のささやかなことに
生きるよろこびを感じてくれていたことが
とてもうれしかったです。 
           スタッフ さいこ